このたび、社会保険労務士の登録を行いました。
2020年に社会保険労務士に合格した後、特に社労士登録も行わず過ごしていましたが、最近、社労士登録された方のお話を聞く機会があり、たとえ開業しなくても、勤務登録でなくても、社労士登録(その他登録)することのメリットを教えていただきました。
苦労して取得した資格、このままだと知識が薄れていく一方なので、社労士登録をすることを決断いたしました!
- その他登録のメリット・デメリット
- 社労士登録するための登録手順
社労士試験合格までの道のり、合格の秘訣・勉強法は、こちらの記事をご参考ください。

社労士登録とは
社会保険労務士の登録には、主に3つの種類があります。
登録の種類によっては、社労士業務が制限されることがあります。
今回、「その他登録」で申請を行いました!
①開業登録(または社労士法人の社員)
自分の名前で業として社労士業務をすることができるのが、「開業登録」です。
②勤務登録
非開業社労士として、勤務している社労士事務所や一般企業等を登録し、事業所の従業員の手続き業務をすることができるのが、「勤務登録」です。
そのため、勤務している登録事業所以外で独自にお客さまと契約して社労士業を行うことはできません。
③その他登録
社労士として業務を行うことはできなくても、社労士会の会員として、研修への参加や情報を得る手段として活用できるのが、「その他登録」です。
そのため、社会保険労務士法に規定された社労士業務を社労士として行うことはできません。
【その他登録】のメリット・デメリット
自ら開業登録して社労士業務を行わず、所属する事業所があっても勤務登録も行わない。
社会保険労務士法に規定された社労士業務を社労士として行うこともできないのに、【その他登録】にはどんなメリットがあるのでしょうか。
その他登録のメリット
- 社会保険労務士を名乗ることができる
- 都道府県社労士会等が行う研修へ参加できる
- 連合会や都道府県社労士会等から各種情報を得ることができる
- 他の社労士との交流・ネットワークを形成することができる
その他登録のデメリット
- 社労士業務を社労士として行うことができない
- 「その他登録」といえども登録料は高い
私は8月1日の入会を目指し、登録料は収入印紙(3万円)を合わせ、約20万円かかりました。
社労士登録に必要な手続きとは
社会保険労務士を名乗るためには、社労士登録が必要です。
具体的に登録とは、次のことを意味します。
社会保険労務士を名乗るためには、全国社会保険労務士会連合会に備える社会保険労務士名簿に登録され、社会保険労務士法第25条の9により登録と同時に都道府県社会保険労務士会に入会が必要です。
社会保険労務士名簿に登録されるには、「開業」または「社会保険労務士法人の社員」としての開業登録希望者については事務所の所在地、勤務登録希望者については勤務先の所在地、自宅登録(その他登録)希望者については住民票住所を管轄する都道府県社会保険労務士会を経由して、登録申請書を全国社会保険労務士会連合会へ提出する必要があります。
登録手順
「新規登録・入会説明会」を申し込む
説明会は毎月1回開催されているようです。
まずは説明会に申し込んでください。
提出期限までに郵送する
希望される登録・入会月に合わせて「諸経費の納入及び申請書類」が届きます。提出期限までに必要書類を提出し諸経費を振り込んでください。
約3時間の入会説明会に出席し、入会にあたっての説明を受けます。
必要書類に不備がなければ、予定通り入会月の1日に登録されます。これで正式に「社会保険労務士」と名乗ることができます。
提出書類
入会説明会に申し込んだ後、社労士会より「諸経費の納入及び申請書類」が届きます。
- 社会保険労務士登録申請書(3枚複写)
※登録免許税(収入印紙3万円分を貼付) - 社会保険労務士試験合格証書の写し
- 従事期間証明書(原本)
または事務指定講習修了証の写し - 住民票の写し(コピー不可)
- 写真票
- 合格通知・修了証と氏名が異なる場合等
戸籍抄本、個人事項証明書
または改製原戸籍のいずれか1通
(住民票に旧姓併記がされている場合は不要)

収入印紙は郵便局で購入することができます!
ちなみに私は、労働・社会保険関係の事務に2年以上従事していたので「従事期間証明書」を会社に作成してもらいました。
実務期間がない場合は、事務指定講習(約8万円)を受ける必要があります。
- 入会届
- 会則等遵守誓約書台紙
- 会員証用写真貼付け台紙
- 会費自動引落納付届出書
登録手数料+入会金+会費+その他(社員資格証明願等)
入会説明会
私が参加した入会説明会は7月開催で、参加者は10名ほどでした。恐らく開業登録、勤務登録される方が多いのかなという印象です。
当日のスケジュールはこちら。13:30〜15:30の予定で、15:00過ぎには終了しました。
- 入会する都道府県の社会保険労務士会について(約30分)
- 入会する都道府県の社会保険労務士政治連盟について(約30分)
- 入会する都道府県のSR経営労務センターについて(約30分)
- 提出書類の不備修正、休憩(約20分)
- 入会する都道府県の社会保険労務士会より
必要書類等受け取り後、終了
まとめ
社労士登録を行いたいけど「開業する勇気はない」「勤務登録は会社に公表するから気が進まない」などと感じている方に、その他登録はおすすめです。
費用は決して安いものではありませんが、研修参加や交流会といった人脈づくりが大きなメリットにつながると考えています。
登録後は以下のホームページのログインID・パスワードが付与され、各種研修やイベント情報が閲覧できるようになります。
- 全国社会保険労務士会連合会
- 都道府県会(登録の都道府県)
- 各支部(登録の都道府県の各市町村)
私もこれからですが、まずは一歩を踏み出してみようと登録を行いました。登録後の研修参加や交流会レポは改めて、報告させていただきますね!
これから社労士登録を検討される方の「はじめの一歩」につながれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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